面接に臨んで

kakiko2004-08-27

人間、やはりその時になってみないとわかりませんね。面接会場を前にした私の心情の変化たるや、「何か困ったことがあったらいつでも言って、あたしでよければいつでも力になるヨ★」と言った同じ口から「あ、ごッめーん、今日ちょっとカレと会う約束があって・・また今度ね(激スマイル)」なる台詞が吐き出さるるが如き急変ぶりであった。一昨日筆記試験を終了してからというものの、気の抜けた、すなわち常温で1週間放置された後まだイケるかもと一口飲んで激しく後悔の念に苛まれるコーラのごとき体たらくであり、昨夜も友人宅にビールやら味付け卵やら何やら買い込んで宴、飲めや歌えやオネエちゃん呼べやの大騒ぎと(参加者二名)。面接がなんじゃと。教授助教授も昔は学生だったんだと。ええ、言ってやりますとも、諸君、よく聞きたまえ、君らの時代は終わったんだと。わはは愉快痛快・・・気が付けば服のまま汗だくで眠っている自分、同じく友人、テレビには宿敵郁恵*1。おおこれはこれは。アウチッ、あああーっ面接時間に遅れるうッ、急げ〜ってんでまあそれからはもう目も回るような忙しさ、スーツやら革靴やらストッキングやらとにかく紙袋に突っ込んで、ざぶざぶ洗顔、その辺の服に適当に着替えいざ大学へ。生憎自転車パンク、こやつまで常温放置コーラ状態とは。とにもかくにも時間内には無事到着、ほっと一息ついたのもつかの間、安堵にとってかわってやってきたるはあな恐ろしや、緊張感でござい。私はあまり試験等で緊張する方ではないのだが、どうしたことか、今日に限ってこの緊張感。他の受験生もほぼ見知っている仲間たち、面接官も普段から公私に渡りお世話になっている先生方、会場も普段講義を受けている場所と、何も緊張する要素などないのにも関わらず、心臓はバクバク、喉はカラカラ、ああ如何せん如何せん。今更手のひらに人もどうだろうと思い、ここはひとつscientistっぽくhumanと書いて飲み込んだら・・などどくだらぬことを考えている間にもどんどん私の番が近づいてくる、ああああ、何を言おう、どうして院進学を希望したのですか?ええと、真昼間から上野公園でビールを飲めるから。ダメだ、違う違う、ええと、卒論のテーマは?サル胚性幹細胞を分化誘導してインスリン産生細胞を作りだそうという実験を・・ええ、ちっともうまくいってませんが、えへへ、先刻もdishに黴生やしたりしてね、ええ・・ってこいつもダメだ〜!!拙い、もう次だ、まずは落ち着かなくては・・。しかしこの瞬間、私の耳元であの男の叫び声がこだました。「気合だーーーッ!!!」サンキュウ、アニマル。あたい、きっとやってみせるよ・・。

*1:魔の料理番組、デリデリキッチン、絶賛放映中!!