@浅草

先週夏の風物詩、隅田川の花火大会に行ってきた。東京に出てきてから毎年欠かさず行っているので今年で7回目?かそこいらだと思う。昨年は浴衣を着て特等席(ビルの屋上)にて優雅に見物したのだが、今年は向島アスファルトにレジャーシートを敷いての参戦。普段轟々と車の走っている道路に陣取り、地べたへ座って缶ビールを飲みつつ花火見物というのもなかなか乙なもんである。下町とあって近所のオッサンおばはん餓鬼に嫁さん飼い犬までもが寄り集まり、いかにも悪そうな地元のチュー坊集団もチャリで威勢良く集合、そこへ我々のように他所から集まった人々がこぞって道路で大騒ぎ、花火がどーんと打ちあがるごとに歓声をあげてはしゃいでおる。そこへすーっと心地よい風。花火見ながらのビアはたまらんねぇ。御意御意。
さて、花火の前に、その日はちょうど下席千秋楽といういことで浅草演芸ホールに寄席を見にいったのだが、「素人鰻」や「たがや」なんていう夏だねぇといった噺が多くやられていた。「たがや」みたいなブラックなお噺は個人的にダイスキです。お殿様の首がぽーんととんで「たーがやぁー」・・・Eね。とにかく寄席で笑ってほどよく良い気分になったところで花火見物・・・といくはずだったのだが、初っ端から予定が狂ってしまった。チケット買ったなり「お席ないけど、大丈夫?」とな。あなめづらし、映画の立ち見は幾度となく経験があるが寄席の立ち見たぁ初ですよ。で、まぁせっかくだからと入ってみたところが中はガラガラ、ずらっとごっそり予約席と。一体どこの連中が来やがるのかとみてみましたところが、「○○小学校同窓会御一行様」とある。うむゥ、こんな大集団で寄席もなかろうと思いつつ仕方ないので階段に直に座って聴いていたのだが、突如何の脈略もなく入ってきたよ、大集団。つーか戦前生まれのシルバー(♀)フロム福島。ガタガタぞろぞろがさがさアハハオホホ、喧しいのなんのって。せんべいは後にしろと。極めつけはアレね、落語やってる最中に「なんだか音が聴こえないやぁな、きこえづらいッ。」と大音響で繰り返しのたまう婆。ておいッ!アンタが喋るから聴こえないんじゃ!全く怒り心頭ですよ、ほんと。で、この集団、何を思ったかトリを一人残し帰っていきましたよ。ハイ、来なくてヨシ!ま、自分も将来ああならないよう気をつけねばと思ったね・・・。くわばらくわばら。