時間がないと無理

昨日はどういうわけか実験等やることがなかったので久しぶりに丸激を聞いた。鈴木宗男がゲストの回を聴こうと思っていたが、第241回の「米国産牛肉輸入問題とは何だったのか」にアクセス。というのも食品安全委員会の座長を務めるのが我が研究室の教授であり、まァその辺の事情についてもちょいと聞かされていたので、一般国民がこの問題をどのように考えているのか気になったからある。

先の食品安全委員会の答申案決定を受けて、アメリカ産牛肉の年内の輸入再開が事実上決まった。しかし、厳しい条件がつけられた答申の内容が指し示す通り、食品安全委員会の審議は、食の安全とはかけ離れた次元で、政治や外交にもみくちゃにされた結果でもあった。
 問題点を一つ一つをあげればきりがないが、問題の根底にはやはり小泉政権が一貫してとってきた日本の対アメリカ追随路線があったことは否定できない。アメリカから強く求められれば、日本国内の正規の政治・行政プロセスを歪めてでも、最後には必ずアメリカの要求を満たさなければならなくなっているのが、今日の日本の実情ではないか。

食品安全委員会に課せられた任務は科学的根拠に基づくリスク評価だったはずである。しかし実際は本来行政が行うべきリスク管理までもが委員会におしつけられた形になった。結局3年の歳月をかけて出した答申は「当たり前じゃん」というしかない無内容な文面となった。
まァこの結果は筋書き通りで何ら驚くべきことではない。宮台氏や神保氏も指摘しているように、今回の問題は食品の安全についての議論ではなくアメリカとの外交上の問題なのだから。今回の一連の騒ぎを牛耳っていたのが厚労省農水省ではなく外務省であったというのもうなずける。戦後の日米関係の歴史で築かれた官僚のヒエラルキーが存在する以上、この結果は必至のものだったといえよう。
にしても、教授は気の毒です。ただでさえ忙しい人なのに・・・。丸激ではその他かなり興味深い話もしていたのだが時間がないのでまた今度。今日はこれからエレグラに行くのです!朝まで踊ってやるぜィ。ていうか間に合うのか・・・幕張遠すぎ!