天井の黒い染み

昨日はどうも体調がすぐれず、これは拙いと慌てて飲んだリポDも効果を発揮しなかったので(発汗作用だけは有意にアップしたが・・・)自主早退して部屋でモサーっと寝転がっていた。こういう日はどうも本を読むという気にもなれず、買ってきたファッション雑誌をパラパラ見遣りながら思考停止状態で数時間を過ごした。そのうち雑誌にも飽きたので仰向けになりそのまましばらく天井を眺めていた。BGMで流れていたBeatlesのI'm Only Sleeping、アア心底切ないね、このメロディってば!雨模様と相まってパチ沼のハートはすっかりセンチメンタル色に染められちゃったよ・・・キュン・・・☆
ハイ、そんな乙女心ゆれ子(27)ことパチ沼パチ子、次の瞬間天井に虫の蠢きたるを発見と。おセンチムード木っ端微塵と。
夏にキブリゴが出没して以来コンバットを部屋の四隅に設置、その後全く見かけなくなっていたのですっかり油断していたよ・・・。おのれ虫野郎、だがお前はもう氏んでいる(も同然)!覚悟ゥ!とまァ憤然と立ち上がり雑誌片手に天井を睨んだのだが、アレ・・・なんだか様子がおかしいざますよ?虫の動きがどうも変ですよコレ。妙に力ない肢および触覚の動き・・・そして3歩進んで2歩下がるような覚束ない足取り・・・。彼奴は明らかに虫の息(虫だけに)!ハハン、さてはこのとことろ急に寒くなったから体力を奪われたな!ケケケ!あるいはコンバットの毒にやられたか。いやいやいや、ザマァないね、お虫様。節足動物の成れの果てがこれですか。たは。愉快痛快、ホメオスタシス万歳!ひゃほう!
というわけで、虫に対する優越感から余裕を取り戻した私は再び布団に寝転がり、天井を千鳥足で這う彼をしばし観察することにした。しかし期待とは裏腹に待てど暮らせど彼は天井から下りてこないではないか。いや、ちょっと待て。落ち着け虫。死に対する恐れなのかもしらんが自分を見失っているよ、虫。いくら微小とはいえ重力を考慮すれば天井に引っ付いてるよりも床に下りた方が幾分か楽に決まってるだろ、虫。そんなヨレヨレになってまで天井を這いまわらなくてもいいよ、ていうかせめて一箇所に留まるべきだよ。頭悪ィよ、虫・・・。
さすがはパチ沼、高等生物らしく理路整然と正論を虫に語りかけていたのだが、その頭の良さが見事裏目に出たね。気付いちゃったよ・・・この虫、今にも落下しそうだよ・・・。考えてもみなさいよ、天井から落下ということはもしかしたら寝ている私の上に落ちるかもしれんのだよ!しかも運が悪ければ口腔内ということもありうるではないか!うぎゃああああ、ジーザス!!それだけはご勘弁ををををうおおお!
で、気付いたら朝でした。あれだけ恐れていたのになんか寝てました、私・・・。しかも起きてみてみるとやはり虫はソファの上に落下しており、仰向けになって逝っておりました・・・(何度見てもキモいよ虫の裏面は)。ひいい。私の恐怖体験2006夏。ホント顔の上に落ちてこなくてヨカタアルヨ・・。