ダメスパイラル

先日コマネチ氏の日記を読んでいたら「自分ってばホントうんこだなァと思う」といった主旨のことが書かれていて、ノー、君はうんこなんかじゃない、シュアリー!と言ってあげたい衝動に駆られたが、よくよく考えるとうんこである私がうんこじゃないと叫んだところで全く説得力がなかろうと気付き思いとどまった。昔からよくうんこが出るなァと思っていたが、それもこれも私がうんこになりつつある証拠ではなかろうか。体がどんどんうんこに変質していって、最終的にはうんこと区別のつかない姿に成り果てるのではないか。ミイラとりがミイラ、うんこ出しがうんこ。いかん、このままではいかんだろういくらなんでも。そんなことを考えながら実験をしていたせいか、せっかく早起きして(朝6時起き!)ウイルスを感染させた細胞がべろんちょと剥がれて露となりぬる(実験計画も露となりぬる)・・・もう早起きは三文の得だなんてことわざは信じまい・・・そう私(うんこ)は固く誓った。
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悲嘆にくれる私、しかしそんな悲劇的な状況でもやはり自然は私を呼んでくる。これこそ悲劇ではないか?否、悲劇でない人生なんて存在するのだろうか?うんこに支配されるこの俗物たる私!抗えず、終いにはうんこそのものに成り果てようとしている私!これ以上の悲劇など存在しえない!レ・ミゼラブル!・・・つーかうんこしたい!
そして愛用トイレットに駆け込む私。そそくさとズボンを下ろす私。続いてパンツを下ろしにかかる私、アレ、なんか・・・エ、ちょっとなんか違う・・・と戸惑う私、ア!つーかパンツ、裏表逆にはいてるジャン!と気付く私。ちょっと笑っちゃった私、とりあえず用を済ませる私・・・まアいいかこのままでと思う私。ウン、全て私なんだ・・・SO、ナンバーワンになれなくてもいい、もっともっと特別なオンリーワンなんだから!
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流されずに生きていこう、と私(新生うんこ)はトイレのドアノブに手をやりながら思ったのだった。春めく日曜の午後。