モギケン

私はサイエンスを学びに大学院博士課程までやってきてしまい、就職先も決まらずひどく後悔し・・・いやいやいや、充実した研究生活を送っているのですが、実はあまりサイエンスに興味がないためこれから先どうしようか・・・ていうかポストドクトラルフェローという名のニート?あるいは流行のスイサイドか・・・嗚呼サヨナラ天さん・・・!とまぁチャオズのように無駄死に覚悟でやっていくしか道は残されていないのが現状ですが、いくらサイエンスに興味がないとは申せ、大人のマナーとしてそれなりに専門分野に関心を示さぬわけにもいきますまい。というわけで柄にもなく日経サイエンスなんぞを購読しているのですが、そこで非常に腹立たしい連載モノが数ページにわたり展開されておる!その名も「茂木健一郎と愉しむ科学のクオリア」。ちくしょう、また出たよクオリア!どいつもこいつもクオリアクオリア言いやがって!第一モギケンてば顔が小動物(カピバラ)のくせにちょっとオシャレなのも癇に障るよ!あとなんか有名人なとこも!ていうかクオリアって何!?クリオネ!?ノー!!
ということで、クオリアという言葉だけは聞き知っていたものの、その実それがいかなるものなのか全くの無知だったためちょっくら調べてみた。
クオリアマニフェスト The Qualia Manifesto」
kenmogi.j.html

クオリアは、「赤い感じ」のように、私たちの感覚に伴う鮮明な質感を指します。クオリアは、脳を含めての物質の物理的記述と、私達の心が持つ様々な属性の間のギャップを象徴する概念です。クオリアが脳の中のニューロンの活動からどのように形成されてくるかということは、私たちの脳における情報処理を特徴付ける「統合された並列性」を解く上で重要な鍵になっています。クオリアの研究は、私たちの意識、主観的経験が物質的過程であるニューロンの活動からどのように生まれてくるかを明らかにする上で本質的であるとともに、C.P.Snowの言った「二つの文化」の間の溝を埋める可能性につながります。・・・

ほうほうほうほう・・・なるほどネ!(解かったフリ)。「クオリア」イズ「○○って感じ?」ってことネ!オケイ、アイシー!「つーかあいつまじキモいんだけどー。ちょうキモクオリアー!」ってことネ!ひょう!
・・・ハイ、ということでちゃんとした理解は到底できてはいないと思いますが、ざっと読んだ感じではどうも駒場時代(8年前!)にとった科学哲学の講義で扱っていた内容な気もする。まぁその時はクオリアとは一言も言ってなかったが、まさに以下の逆転クオリアに関して検討していく講義だったはず。

逆転クオリア
同等の物理現象に対して、異質のクオリアがともなっている可能性を考える思考実験。色についての議論が最も分かりやすいため、色彩について論じられることが最も多い。同じ波長の光を受け取っている異なる人間が、異なる「赤さ」または「青さ」を経験するパターンがよく議論される。逆転スペクトルとも呼ばれる。

心身問題に対する現象学的アプローチってなんか古臭いというイメージがあったのだが、いまだに継承されていたのですね。しかし結局のところ現代の学者さん達はどういう方法でそのクオリアとやらの正体(あるいは仕組み)を解き明かそうとしてるのかしら?方法論がちっとも書かれていないので想像できん。つーかデカルトさんやずっと以前の哲学者と何か違ったやり方なのか?科学的にニューロンのピコピコ具合を観察したところで何も始まらないしね(ていうかそれを観察している目から入った波長が自分の脳みそニューロンをピコピコさせ始めて・・・ちょべり無理無理!)。もはや人間を観察対象にできるエイリアンに頼むしかないですね!ふぁ!