窓を開ければ墓

kakiko2004-09-05

湯島在住のmatoba氏がとうとう引っ越すということで、昨日はその手伝いに行ってきた。実際は手伝いと言うよりベンチ応援、あるいは見学といった感じであったが。私が現場に到着した時はすでに男衆、汗だく。ご苦労様で。氏の部屋は5階にあり、恐ろしいことにエレベーターがないので全て人力で運び出さなければならないのだ。何も持たずともその往復運動は堪えるのに、ベッドやら机やら、ねえ、あなた。こちらも見ているだけで汗だくですよ。終いには階段通路が運動部ロッカー様の酸っぱ〜い臭いで充満してましたしね。で、首尾よくトラックに荷物を積んで新居へゴー!いやあ他人事ながらウキウキいたしますね。引越し、新しい環境、明るい未来・・(以下しばし妄想)。というわけでnew roomに到着、所は谷中、閑静な住宅街・・ではなく周囲寺だらけっすよ!当然お墓もセットでついてきて、お得感もさらにアップ!で、部屋は2階にあるのだが、一階は地元オーラ全開のバイク修理屋さん、良い感じのおっさん達が手を真っ黒にして作業、2階に上がるペンキの剥げた急な階段を上がっていくと、やや視界がひらけて周囲の様子がうかがえる。通路の途中に同じアパートの住人宅の窓があるのだが、もちろん全開、おっさんがroom wear姿でテレビ見てたりするのも見放題。お得です。また、至る所に人に慣れきったにゃんこ達がゴロゴロしており屋根の上やらバイクの上やら廊下の真中やらに寝転がっているので、ペットを飼うまでもなく思う存分愛でまくることが可能と。愈々部屋の内部へと進入、おお、ステキ。玄関先でまず新しい畳の香がぷんとして、古い部屋の匂いと相まってどこか懐かしい感じがいたしました。いいねえ。やはり古い部屋は良いねえ。落ち着くし、なんとも言えない味わいがあり、さらに住んでゆくに従い自分なりの色も出していけると。いいなあ、私もこんな家に住みたいですな。今の部屋はフローリングの1roomマンション、しかも新築なので味もなにもあったもんじゃありませんよ。他人のうちなのに我が物顔で点検、うわー窓開けたら緑&墓だわ!最高です。私はお化けは苦手だが昼間の墓場は大好きで、高校生の時なんかもよくお昼ご飯を持って散歩しに行ったりしていたのだ。線香の香りも好きだし、何よりも坊さんが好きだったので、私にとって墓場はある意味パラダイスでしたね。そういや墓地デートもしたことあったなあ。皆さんも是非一度墓地散歩お試し下さい。それにしても、いいなあmatoba君てば!羨ましいですぜ。まあよい、今後ちょくちょく襲撃しよっと。