よく話しかけられる

小腹が空いたので実験の合間にコンビニにでも参ろうかと歩いておると、向こうの方からどこかの制服であろうか、濃緑のブレザー姿の3人組がやってくるのが見えた。手には皆一様にビラのようなものを持っており、奇妙に特徴のない顔立ちで年齢不詳、そこはかとなくピュア臭が漂っており、これはあまり関わらない方がよかろうと、急ぎコンビニに向かったのだが運悪く信号が赤に。まずいなと思ったその予感的中、「すいません、あの・・」キタ!「こういったものを是非読んで頂きたいのですが・・」おずおずと差出したる小冊子、字が細かいため内容は読み取れなかったのだが、ここで受けとったら色々と面倒なことになりそうなので辞退。彼らも慣れているのかあっさり引き下がった。信号が変わり、再び歩き出した瞬間、無性に冊子の内容が気になりだし、ああやはりもらっておけばと激しく後悔、急ぎ戻って先ほどは失礼いたしました、考え事をしていたもので、ええ、是非読ませていただきますよ、あ、息子にも読ませますんで、二部下さい、ああどうもどうもってえのもちと野暮だということで諦めた。せめて団体名だけでも聞いておけばよかったなあ。失敗。仕方あるまい、暫定的に「本郷青年ふれあいの家」とでもしておこう。