こぶ平・・。

昨晩ぼんやりテレビを見ておると、情熱大陸とかいう番組で林家こぶ平がとり上げられていた。「落語家・林家こぶ平」の素顔に迫るとやらで数ヶ月間こぶ平に密着取材、そのドキュメンタリーというわけである。あまりそそられはしなかったのだが、彼も来年林家正蔵を襲名するらしいしここはひとつ見ておくかとワイルドターキーを飲みつつ視聴。で、感想「なんだかなァ・・」。私も彼の高座は何度か聴いたことがあるのだが、いずれもイマイチ・・というか何か足りないんだよなァと。上手い下手とは無関係な、なんと言いますか、味?(半疑問系)。人間としての面白みに欠けるんですよ。確かに彼の「子は鎹」みたいな人情噺は心に響くものがあるんだが、古典落語の機微っちゅうかそんなのを理解してないのかしらと。私も落語は好きだがそんなに詳しいわけではないので何ともいえませんが、素人目にもこぶ平さんがイケてるとは思わないんですよね・・。で、この番組を見てなんでこぶちゃんがイケてないかが判明!こぶ、がんばり過ぎ!物凄く努力家で生真面目、完璧主義!しかも不器用ときた。傍目にもいっぱいいっぱいなのが見て取れるんですよ。一生懸命なのはいい事だがそれを客に嗅ぎ取られては野暮ってもんでっせ。嘘でも飄々とやってくんなきゃねぇ。ま、親も偉大でしたし長男だし、最年少真打昇格なんかも果たしたしそりゃプレッシャーは凄いでしょうがね。志ん朝師匠にあこがれてるらしいが、ああなるのは厳しそう。いいじゃん声優でも。ハッチポッチステーションのジャーニー役とか好きですよ、こぶさん!