痛快!これぞ真のエンターテインメント

昨夜は前々から見たいと思っていた黒澤明監督「乱」を借りてきて鑑賞。映画好きの中ではそんなに評判が良くはないらしいのだが、私としましてはハイ、最高!相当E!久しぶりに心底興奮した。筋はシェイクスピアの「リア王」を基にしていて、そこに毛利元就の3人の息子のエピソードを加えた戦国絵巻となっているのだが、そうした人間の業・愚かさに対する監督の視線や思想に対してというよりは、その迫力ある映像技術の方に圧倒された。「どですかでん」を見た時にも感じたのだが、黒澤監督の色彩感覚は素晴らしい。あの感覚は日本的というよりは西洋的な印象を受ける。トリックスターを担うピーター演じる狂阿弥の衣装が特に目をひきました。まぁ衣装デザイナーはワダエミらしいのだが。また、my love映画「用心棒」を見た時はその音楽にも惹かれたのだが、今回もまた素晴らしい。調べてみれば三の城炎上のシーンその他で流れていたのは武満徹の音楽らしいのだが、圧巻でしたね。とにかく好きですよ、ほんと。今日帰ったら今一度見直すべし。