きてるらしい

kakiko2005-06-18

先ほどまで我が家でパスタを喰らいつつ「王様のブランチ」を見ていたのだが、なんでも若者の間で空前の落語ブームが巻き起こっているらしい。私の周囲にいる若者の間にはどうみてもブームは到来していないように見受けられるが・・・。それはさておきブームの火付け役となったのが現在もテレビ放映されている「タイガー&ドラゴン」、主演はジャニーズのイケメン(この表現も古いが)長瀬智也岡田准一、脚本は宮藤官九郎でございまして、正月のスペシャルドラマとして放映されたところが好評を博し、今回晴れて連続ドラマ化されたと。私も一応落語ファンとしてチェックはしていたのだが、いかんせんジャニーズが落語って、ねぇ。どうせたいしたこたァねえだろうってんで今まで見ず終いでいたのだが、ひとの薦めもあって前々回の分を見てみたところがなかなか面白いじゃァございませんか。長瀬やら岡田君やら西田敏行の落語がヘタクソなのは置いといて、脚本がなかなかにうまくできておる。有名な古典落語を題材にそれを現代風にアレンジ、テンポよく話が進んでゆくところが小気味良い。私が見た時は粗忽長屋かなんかをやっていたが、ドラマのオチもしゅっとしていてよかった。が、しかし。このドラマ、当たり前だが落語は小道具、サブですからねぇ。落語の面白さとドラマの面白さを混同してしまうと実際寄席なんかにきた若者は多少期待はずれになってしまうのではなかろうか。だいたいあんな美男子な落語家いませんよ。しかしまァ一時的とはいえ寄席に来る若者の数が増えればある程度落語に対する偏見*1も消えるだろうからそれはそれでいいとは思うが。ブランチ情報によれば末広亭で行われている深夜寄席には若者が殺到しているとかいないとか。キッカケはどうであれこのブームにのってもう一度落語が大衆の娯楽として広がることができるのか、非常に楽しみです。真打過多状態の落語界、つまらんヤツを排除するためにも若者がどんどん聴きにきてくれた方がいいですし。アアなんだかこんな話をしてたら久しぶりに落語がききたくなっちゃいましたよ。うちに帰って志ん生師匠のCDでもきこうっと。

*1:笑点」なイメージ。あれは本当に最悪。