泥棒に入られた

kakiko2006-03-29

ワタクシ田舎から上京して早や8年目を迎えようとしておりますが、女性の一人暮らしは危ない、気をつけろとまァ口煩く言われましてもね、一度だって危ない目になんか遭ったこたァない。杉並区に住んでいた頃なんざ窓やら鍵やら開けっ放しで寝てたなんてこともザラでしたが、入ってきたのはただのゴキブリ一匹じゃァございませんか。よッ、何だかんだで日本はまだまだ安全だァなんて思っていましたよ、正直ね、今日までは。ええ、安全神話inパチ沼、ここに脆くも崩れたり。
昨日は夕方には実験の片がついたので早々に帰宅、せっかくだからのんびりと過ごそうじゃァないかと思ってCDで落語を聴きながら肉じゃがと胡瓜の糠漬けなんかで一杯ニ杯。しばらくやっているうちにいい心持ちになってきて、談志師匠の「初音の鼓」あたりでウトウト、そのままくったり寝込んじゃった。
でね。かれこれ何時間眠ったろうか、あたりが白んでいるところをみるとおそらく早朝には違いない。で、意識が朦朧とする中しばらくなんとはなしに聞こえていた物音が愈々ハッキリしてきたと。どうも頭上でガサガサ、ガサガサってなネズミが穴を掘るような音がする。なんだろうねぇ、この音は。しかしパチ沼睡魔には勝てず再びウトウト。しばらくして静かになったと思っていた矢先、ガターン!という何か落っことしたような騒音が。さすがに私の意識もハッキリしてきまして、なんだって、まァ上の住人か、朝っぱらから。なんの騒ぎか知らないがこっちは迷惑千番許すまじ。布団の中で苦悶の表情を浮かべつつ尚も辛抱していると、再びガタガタいいだしたと。しかしよくよく聞き耳を立てると、どうも上階からの音でもない様子。はてこはいかに。でもって再度ガターン!愈々耐え兼ねて上体を起こしベランダを見遣ると・・・ギャー!!ど、泥棒ー!!
ま、カラスなんですがね、犯人は。やつらの狙いはベランダに掛けてあるハンガーでして、この時期はカラスも恋の季節、巣づくりの材料にハンガーは必須なんですね。しかし噂には聞いていたが本当に盗んでいくとは。犯人が我がハンガーをくわえて飛び立つのを見計らい、残りを全部部屋の中に回収したのだが、はじめ20本あったのが13本にまで減っていた。1、2本なら畜生のことと許してやってもいいが、7本は盗り過ぎ!キー!絶対にまた戻ってくると思い、朝の6時から体育座りでベランダを監視していたらまんまとやってきやがった。で、さっきまであったもんがないもんだから奴ァ目ぇ丸くして驚くの驚かないの。しばらく探して諦めたのか手ぶらで帰っていったね。ああイイ気味だ!ハッ!
しかしね、今日は妙にいい天気だからどうしても洗濯したくて干してきたんだが、なんだかいや〜な予感がするんだよね・・・。まさか服ごと盗っていきやしないとは思うんだけれども。私のパンツでもって卵を温められても、ねぇ?嗚呼、なんにせよ癪にさわる野郎でさァ。むきーッ!