鼻・犬問題

今年に入ってからいいペースで本を読んでいるのだが、その中でもイチオシなのがこちらでげす!

外套・鼻 (岩波文庫)

外套・鼻 (岩波文庫)

ハイ、だいぶ前に買って放置プレイ中だったこちら。ちょう最高です。とくに「鼻」は本当に面白い。久しぶりに心底すばらしいと思った小説でした。こういうテイストの文章が大好きですね。しかし、よくよく考えるとこれは翻訳者が素晴らしいということになるのかも。年始に柴田先生の「翻訳教室」を読んでようやく気がついたが、日本語で書かれた文章に様々なテイストがあるのと同様、英文もまた然りなのだと。全くもって当たり前のことなのに、これまでついぞ考えたことがなかった。原作のテイストをどう日本語でもって表現するか。一筋縄ではいかない作業である。してみると、果たして私はゴーゴリの原作に惚れたのか、あるいは日本語に変換された後の文章に惚れたのか…。やはり後者になるのかもしれない。言語、すなわち文化の壁は予想以上に高いものであることよ。ふぁ!
翻訳教室

翻訳教室

ついでに最近お気に入りのアルバムはこちら!ジャケットもかあいい。小説よりも、音楽の方がまだ乗り越えやすいですな。ほほう!
Dog Problems

Dog Problems