不幸の法則

今しがた生協の自販機でトロピカーナ100%パインナップル汁を購入してきたのだが、またもやオートマチックな裏切りに合い人間不信ならぬ機械不信に陥った。その自販機は通常のそれとは異なり、各商品に当てられた番号をタイプして選択、決定ボタンを押すことで商品を得るというシステムになっている。この自販機では主に紙パック系の飲料が販売されており、人気商品は1レーンのみならず2ないし3レーンを占めている場合が多く、例えば8番と9番がともにコーヒー牛乳であるといった具合に陳列されている。そして、まさにこのシステムが私を悩ませ続けているのだ!
件のPNJ(パインナップル汁)は21番および22番に置かれていた。しばし迷った末、私は22番のぞろ目をタイプ、慎重に決定ボタンを押した。マシーンの駆動音とともに商品捕獲装置(仮名)が目的地を目指し動き出す。そして、なんの躊躇もなく(機械だけに)21番レーンの前で停止、首尾よくPNJを捕獲すると、何事もなかったかのようなスムーズさでもって商品取出し口までそれを運んだのだった。ゴトンという乱暴な音とともにPNJが放り出された。自販機の置かれた廊下に物影はない。沈黙。私はただうなだれるしかなかった!
またも裏切られた―。なおかつクールに裏切られた!私の自由意志はこの非情な鉄の塊によって完全否定されたのだった・・・。ノー!!!
◆本日学んだ事柄
「小さな不幸はパイン味」