ノロケウイルス

私は人前でイチャこくカップルを見ても「ああ、春だもの人間だもの」としか思わないのだが(例外的に畜生だもの的カップルもいるが)、これが友人・知人カップルだった場合はまた話が別である。同様に、友人などからリアル惚気話を聞かされるのも苦手だ。それというのも、どうも知人の場合、妙な生々しさでもって彼らの性生活を妄想してしまうからだと思われる。○○君と××さんが・・・!あんなことやらこんなことやら、ナントそんなことまで!ギャフン!とまァ妄想は果てしなく、何とも言い難い苦すっぱい気持ちでいっぱいになるのが常である。しかもそうした妄想の産物は確実に実生活にも影響を及ぼし始め、道端でウッカリ本人達に遭遇した時など場違いな薄ら笑いを浮かべてしまうといった挙動不審に陥りがちである。
そしてそれは、私自身についても当てはまる問題なのだ!こうしたあられもない妄想を私について抱かれること以上にこっ恥ずかしいことがあるだろうか、いやない全くない!この自意識過剰な誇大妄想の結果、私は知人にイチャこく姿を見られることを極度に恐れ、ごく親しい友人にさえノロケのノの字も出さないよう細心の注意を払って生きているのだ。あるいはどうしてもそれらについて言及しなければならない状況においては、極力サラリとした梅酒程度のコメントに留めているのである。
しかし・・・果たしてこれは意味のある努力なのだろうか。一体、何人の人間が他人の恋、他人の性に興味など持つだろう!こうした考えは単なる杞憂にすぎないのではないのか・・・。むしろ必要以上に隠すという行為こそが愈々いやらしい印象を与えかねないのではなかろうか?
とまァ以上の反省を踏まえ、本日は思い切って惚気話を暴露してみたいと思いますゆえ、皆様ギャーと顔を覆いつつも薄目を開いて読んでみてください。

先日、KB(恋人)にちょっとした口答えをしたところ、その時食べていたマックのフライドポテトをおもむろに鼻の穴(レフトサイド)に差し込まれました。塩っぽい感じとツンと尖った感じがダブルで粘膜に効いて、思わず「すいわせんでしたあなたの仰る通りですもうしません」と口走ってしましました。愛されてるなと思いました。

ギャ――――!チョベリ照れくさいつーの鬼キモいっつーのおおおてへりんこー!!!ていうかうんこー!!!
・・・
ウン、やっぱ無理でした・・・。私にはどうやらノロケウイルスは感染しないようです・・・。嗚呼春なのに!