間男と亭主

昨日は久々に寄席@末広亭に行ってきた。ここ最近、なんだかんだでライブの落語を聴いていなかったのでカンを取り戻す良い機会になった。GWとはいえ雨だから混むまいと油断していたのだが結構な入りで、開演前すでに長蛇の列。なんとか一階席を確保するも中盤以降は立ち見も出る大盛況ぶりだった。まぁというのもその日昼の部のトリが歌丸師匠でして、おそらくは師匠目当てでやってきた方が大半だったろうと思われる(なにせシルバー世代が多かった!)。斯く言う私もその一人で、歌丸師匠のことは笑点でしか拝見したことがなかったのでここは是非聴いておかねばと駆けつけた次第。で、師匠は「紙入れ」をやったのだがこれが予想以上に素晴らしかった。こういう艶っぽい話は下手にやるとただの下ネタになるのだが、歌丸師匠のは最後まで品が保たれていてよかった。浮気の噺だけにマクラでもってそれに因んだ川柳を二つ三つ紹介していたが、それがまたサラリとエロくてよろし。

  • 間男と亭主 抜き身と抜き身なり
  • よく聞けば 猫の水飲む音でなし

間男とは女房の浮気相手のことを指す言葉。浮気現場をおさえた亭主は刀を抜いてコノヤロウー!と一方で間男は何を抜いたかと申しますと・・・ネ!てへ★で、2句目は言わずもがな。よく聞いちゃイヤン、バカン!と。いやはや今も昔も人はエロ話が大好物のようでごあす。
ちなみに他の演目は覚えている限りで「子ほめ」・「宗論」・「干物箱」・「替り目」・「牛ほめ」。芸術協会の噺家さんに疎いため誰が何を演ったか記憶が定かではないのだが、宗論は聴くに堪えない酷さだった。さすがに真打ではないと思うのだが、ううむ、もうちっと品良く願いたいものです。
再来週はいよいよ談春師匠の独演会!久々にチケットが取れた(mixiで譲っていただいた)ので今からウキウキです。ひゃほい!